クリスマスの今日、ただいまの気温15℃、快晴、雲ひとつなし。
1991年、サンフランシスコ・ベイエリアに移ってきた最初の年のクリスマス。訪問中の両親とサンタクルーズのビーチにやって来て同じく小春日和のポカポカ天気の中、ビーチ沿いのカフェでラテを飲みながら夕日を見た。今日の陽気でその事を思い出していた。
この時期、アゲアゲ気分がクリスマスの朝まで続いてそれで終わりかというと、アメリカの場合はそうではない。クリスマスの朝にプレゼントを開き家族で大騒ぎした後でクリスマスの食事、そしてしばしのくつろぎの時間・・・それで済めばいいのだが、26日の早朝から「アフタークリスマスセール」なるものが始まる。クリスマスはキリスト教の祝日であると同時に消費者向け製品を提供するアメリカの企業やリテールにとっては生死が決まるヤマ場でもある。売れ残った品物は全て売り尽くす勢いで、ほんの2日前には考えられなかった値段でディスカウントセールが始まる。ショッピングモールのドアの前には26日の早朝5時から安売りを狙う人たちが並び始める。割引は10%〜15%なんてのは当たり前で25%から果ては75%の割引さえ見られる。
この不況でディスカウントショッパーは当然いつもより大いに違いない。静かなのは今日のクリスマスの日だけ。明日から再びクリスマス公害が始まる。泣き喚く子供たちを乗せたミニバンやSUVを駆るおっちゃん、おばちゃんたちはショッピングモールへ向けて見向きもせずに疾走する。そんな時はじっと家で本を読み、音楽を聴き、映画を観るのが一番である。
日本人の僕はやっぱり日本の正月の方が好きだ。