2011年3月11日。
京都の小学校時代の同級生からのメールが日本から届いた知らせの最初だった。普段はこちらの日本語放送を観る事も、テレビ自体観る事も無い生活である。が、その日からほぼ1ヶ月、911同時テロやハリケーン・カトリーナの時と同じように、ネットに張り付いてありとあらゆる情報に目を通し、動画を観た。そして911やカトリーナの時と同じように精神的に落ち込んだ。
前妻との不和期、別居、離婚、そして離婚後を通じて会っていたカウンセラーにも4回通うことになったが、今回も鬱には至らず薬を当用する事無くほぼ通常の気分に戻すことが出来たのは幸いだった。だが、それほどではないにしても少々の落ち込みは震災/原発事故発生以後コンスタントに継続している。これは日本人であれば地球上のどこに住んでいても同じであろうと想像する。
震災/原発事故発生から1週間以内には、「正しいと思われる情報源」を探し、見つけてそれらをフォローし始めていたし、福島原発でメルトダウンが起こり、その状況は悪化し続けているという認識もその時期から既にあった。
日本国内に住む日本人との温度差を感じてきたのはもちろんこれが初めてではないが、今回は今までとは全く異なった「差」を感じる。その理由にはいろいろあるのだろう。311から4ヶ月以上経過して、その温度差なるものの原因についてある程度自分なりに理解してきたことがある。それらを少しずつでも文章にまとめてみたいと考え始めたのは、ここ数日の事である。もっとも、今回だけでは書けないので数回に渡ってまとめてみようと思っている。
今ひとつだけ言えるのは、今ほど精神的に孤独を感じたのは1980年代終わりにシアトルに住んでいた時以来だという事だ。しかもあの頃感じていた孤独の理由は、ただ単にシアトルには初めて住んだこと、当然友達もいなかったこと、おそらくシアトルの雨が多く曇りがちな気候に影響されていたであろう事、それくらいである。今回感じているのはそれとは全く異質のものだ。
7.17.2011
3.05.2011
義祖母逝く

義祖母、つまり義父のお母さんが亡くなった。97歳。大往生である。僕にとっては昨年11月京都に帰省した際お会いしたのが最後となった。幼稚園の園長さんをなさっていたこともあって、大変優しく馴染み易い方だった。高齢になってお身体は弱ってきても頭はボケる事無く、本も新聞も読まれていたし、忘れっぽい事もそれほど無かった。これはお亡くなりになるまでそうだったようだ。
前妻としばらく京都に住んでいた折、クリスマスの夕食に招待してプレゼントを贈ったことがあった。彼女にとってそのようにしてクリスマスを祝うのは始めての経験だったらしく、「クリスマスって楽しいねぇ〜」と嬉しそうになさっていたのが思い出として残っている。
家族みんなからは「アーちゃん」と呼ばれていた。
アーちゃんのご冥福を心よりお祈りいたします。
2.28.2011
ウィロー永眠
ウィローが他界してしまった。2月14日の事だ。
この3年ほど老化で健康維持が困難になっていた。特に昨年の末頃からはトイレを使わなくなったり、近づいても反応しなくなったり、動きが鈍くなったりだった。トイレを使わなくなった分、便と尿はランダムな場所でするようになってしまい、ほぼ毎日床を拭くことになってしまっていた。自宅の床がカーペットではなく、耐水性のフローリングだったのが幸いだった。
ウィローを飼い始めたのは、1994年、前妻と結婚した年の暮れに友人から引き取ってからだ。サンタクルーズの山の中にあるフェルトンという町に住むその友人はすでに2匹の猫を飼っていたが、寒い夜に突然現れたウィローを引き取るのは困難だということで前妻に引き合わせた訳だ。とても小柄な猫だったため、最初は子猫かと思ったのだが、健康診断のために連れて行った獣医は彼女の歯を見て少なくとも1歳で子猫ではないと言う。猫同士の接触はだいたい夜の時間帯にあるから「夕食」を食べさせる事で家に戻すようにしなさいとの獣医の指示に従って、毎晩家に呼び入れる習慣となった。文字通り「籠入り娘」である。
以来17年間、多くの友達、知人、近所の住人に親しまれ愛されたウィローだった。おとなしい、人懐っこい猫で、女性の声に惹かれる傾向があった。頭や首や耳の周りを触ると直ぐにゴロゴロ言いだす。腹を撫でさせるのは信用出来る人間だけだが、僕がその一人だったのはとても嬉しい気がする。毛並みは一生を通じてとても良く、触った感触の柔らかさは他の猫には感じないものだった。帰宅してウサギの毛のようにソフトなウィローを撫でるととても落ち着いた気持ちになった。寝るときは前妻と僕の間に陣取り、ベッド占領率は前妻50%、ウィロー25%、僕が25%というのが普通だった。
2004年4月末に前妻と1年以上の世界一周バックパッキングの旅に出た時、自宅を空にしていく過程でやはり何かを感じたのだろうか、いつもなら毎日裏庭の塀を乗り越えてお隣さんの家を訪問していたのだが、出発する前の数日間は家の敷地を離れなくなった。旅の間、ブッシュ政権下のアメリカやシリコンバレーが作り出す新技術などにはあまり関心が無かった我々二人だったが、ウィローだけは頻繁に思い出し、元気にしているだろうかと心配になった。
永眠させる前の週末はずっと二人で一緒に過ごした。パナマに住んでいる前妻ともビデオ・スカイプで対面した。前妻はおそらくどうして安眠させなければならないのかと疑問に思っていたのだろう。が、実際にビデオで彼女の状態を見て理解したようだった。
そして当日、ウィローをペットタクシーの箱に入れて獣医の診察所に向かう途中、僕の心中は全く穏やかではなく、混乱していた。自宅の側の住宅街を通過中、首輪をした猫が車にはねられて死んでいるのを見た。心騒ぐ中で、少なくともウィローはあのような死に方をしなくてもいいんだ、とぼんやりと思った。
診察所での安楽死は本当に安らかな、静かなものだった。
問題はその日帰宅してからだった。ウィローのベッド、食事、トイレはダイニングスペースに置いていた。そのスペースが空虚で悲しかった。今後そのスペースをどのように使おうかなどと無理に考えようとしたが無駄だった。ソファに座っていても癖で彼女の様子を見ようとそちらを向いてしまうこともあった。そうして2週間が過ぎ、ようやく心が落ち着いてきたところである。
ウィローの想い出は尽きない。猫アレルギーの僕が17年間も猫を飼ったというのも驚きだが、小柄な彼女が少なくとも18歳まで生きたのも驚きだ。正に家族の一員。
ありがとう&さようなら、ウィロー。
2.06.2011
スーパーボウルの週末
今日はスーパーボウルが行われる。一般にはどのチームが勝ち抜いて出場権を得るのか、ハーフタイムのエンターテイメントは誰が務めるか、ハーフタイムのコマーシャルは誰が出すのか、などの話題で盛り上がるようだ。
僕は今日になっても未だにどのチームが出るのかも知らないし、全く関心がない。アメフトはフットボールではなく、戦争好きなアメリカ人の戦場シミュレーションゲームだと考えている。
今日のシリコンバレーは快晴、南風、気温24℃。カメラを手に散歩に出て満開に近い桜や梅の花を見ながら歩き回り、カフェで休憩中。こんな素晴らしい天気の日曜日に家の中でじっとあんなものをTVで見る気は全くしない。もっとも、アメリカの他の地域は寒波に襲われているようだからそんな場所では外に出る方が無謀とも言える。
スーパーボウルの日には多くの人が自宅に友達を呼び、パーティーを開く。問題は試合後の交通事情である。この日はアメリカの一年の中でも飲酒運転が最悪の日で、夕方以後の事故数がやたら多い。我々のように関心が全くない人たちにとっては大きな迷惑だ。今日も午後早いうちに買い物を済ませてしまい、運転する必要が無い状況を整えた。
一方では今日で戦争シミュレーションゲームのシーズンが終わるのでちょっと平和な心持ちになる、という特典もある日だ。僕にとってはちょっと変な一日である。
僕は今日になっても未だにどのチームが出るのかも知らないし、全く関心がない。アメフトはフットボールではなく、戦争好きなアメリカ人の戦場シミュレーションゲームだと考えている。
今日のシリコンバレーは快晴、南風、気温24℃。カメラを手に散歩に出て満開に近い桜や梅の花を見ながら歩き回り、カフェで休憩中。こんな素晴らしい天気の日曜日に家の中でじっとあんなものをTVで見る気は全くしない。もっとも、アメリカの他の地域は寒波に襲われているようだからそんな場所では外に出る方が無謀とも言える。
スーパーボウルの日には多くの人が自宅に友達を呼び、パーティーを開く。問題は試合後の交通事情である。この日はアメリカの一年の中でも飲酒運転が最悪の日で、夕方以後の事故数がやたら多い。我々のように関心が全くない人たちにとっては大きな迷惑だ。今日も午後早いうちに買い物を済ませてしまい、運転する必要が無い状況を整えた。
一方では今日で戦争シミュレーションゲームのシーズンが終わるのでちょっと平和な心持ちになる、という特典もある日だ。僕にとってはちょっと変な一日である。
2.04.2011
ひっぱりうどん
バカなお笑い食べ歩きのDVDで、簡単に出来て美味しくてしかも冬には持ってこいのレシピを見つけた。
山形で食べているという「ひっぱりうどん」。仕事で遅くなって帰宅してから直ぐ作れ、ジャンクフードな感じがしない食事を楽しめる。
材料:
うどん(細目の乾麺)
納豆
鯖缶
卵
麺だし
鰹節
ネギ
七味唐辛子
作り方:
うどんを好みの硬さに湯がく。釜揚げで食べるので、硬めに湯がいてもいい。
大き目の茶碗かドンブリに好みの量の納豆を入れてよく混ぜる。
鯖缶を好みの量を加える。
他の材料も加えよく混ぜる。
釜揚げのうどんを放り込んで食べる。
冬にはお腹が暖まっていい感じになる!
山形で食べているという「ひっぱりうどん」。仕事で遅くなって帰宅してから直ぐ作れ、ジャンクフードな感じがしない食事を楽しめる。
材料:
うどん(細目の乾麺)
納豆
鯖缶
卵
麺だし
鰹節
ネギ
七味唐辛子
作り方:
うどんを好みの硬さに湯がく。釜揚げで食べるので、硬めに湯がいてもいい。
大き目の茶碗かドンブリに好みの量の納豆を入れてよく混ぜる。
鯖缶を好みの量を加える。
他の材料も加えよく混ぜる。
釜揚げのうどんを放り込んで食べる。
冬にはお腹が暖まっていい感じになる!
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