8年の暗闇の中からようやく抜け出せたという実感がある新年です。
アメリカ人にとっては、グローバルな不況もあるけど、ブッシュとチェイニーがいた時よりはまだましだ、「希望」や「Change」が実現するかどうかは誰にも分からない、だったらオバマに期待、というところだろうか。アメリカ人のそんな気持ちが伝わってくる写真の数々:
http://www.boston.com/bigpicture/2009/01/the_inauguration_of_president.html
僕は慎重派というよりは政治家にはあてにしない方なので、何とも言えないけれど。ただ、オバマが過去30年僕がアメリカに住んできた間に大統領だった連中とはかなり違った人であることは確か。
職場から就任式を見にわざわざワシントンまで休暇を取って行った同僚がいます。彼によると、ブッシュとチェイニーがブーイングされたらしい。今やブッシュの遺産は「靴を投げられたこと」とも言われています。ただ、黒人嫌いとかブッシュ路線支援の延長でマッケインに投票したアメリカ人の割合が45%前後であることをお忘れなく。また、ブッシュの支持率が落ちたのはアフガニスタンでもイラクでもグオンタナモ収容所でもなく、経済が下降線に入ってからであることも。古いアメリカはまだまだ残ってます。
それにしても、不況不況といいながら、そして大規模なリストラと失業率のプレッシャーのなか、人々の表情はなぜかすっきりしているような気がするのは、ここが北カリフォルニアだからなのか、それとも新大統領がそれほど待たれていたからか、僕には分かりません。
ブッシュ政権の下、特に911の後、僕はアメリカという国はリーダーが代わるというだけで良くも悪くも代わることが出来る国だ、と言い続けてきましたが、今回も同じです。良い方向への変化があるように祈るばかり。
政治はともかく、音楽は白人の田舎者の音楽、カントリーミュージックよりはもうちょっと踊れる音楽に変わりそうです。