
これが僕の新居。
木造二階建て。一階はキッチン(冷蔵庫完備)、フルバスルーム、小さなダイニングとこれまた小さなリビングスペース。床暖房完備。二階はロフトスタイルのワンルーム。床は竹材。四方にブラインド付きの窓があり、天井には四つのスカイライト。
独身生活にはぴったりだ。
ロケーションは浅くて広い谷間に広がるカリフォルニアレッドウッドの森の入り口。それでも町の中心まで車でわずか10分。敷地は東に面した山の斜面で、大家さんは山の頂上までの扇形の土地を持っている。西側に山があるため、日照時間は短い。
コッテージから20メートル離れたところに大家さんの母屋、別方向に20メートル離れてもう一棟の建物がある。コッテージの正面はリンゴの木、その先はちょっとした家庭菜園があり、有機農園として使われている。
海が近く、これも車で10分で海岸に出る。
サイレンの音や交通の騒音が少ない。海が近いのと森が近いおかげで空気は新鮮。星が素晴らしくきれいで、晴れた夜はロフトのスカイライトから明るい月光が射し、星を見ながら眠りにつく。鳥が多い。蜂鳥(ハミングバード)や青カケス、トビ、鷹を見る。見えないけど夜に鳴き声を聞く事でフクロウも近所にいることが分かる。時にはコヨーテの遠吠えがする。鹿はうようよいて、夜の運転中は要注意。蹄の音がコツコツと響くこともしばしばある。
通勤は悪名高い17号線で山越えしなければならない。幸い、僕が引っ越しを決心した直後に会社が社員専用のシャトルバスを運行し始め、プロの運転手に任せてiPhoneで音楽を聴きながらの通勤が出来るようになった。バスの社内にはWifiも完備しているから仕事もできる。停留所までは車で12、3分。そこから会社ビルまで35分から40分で行ける。医者や歯医者や個人的な買い物や友達に会う時やショーに行くときは自分で運転する。シャトルバスに乗るには朝七時起床が必要となった。きつかったけど何とか慣れた。おかげで早寝早起きの習慣が出来つつある。
なんとまあ恵まれた環境だろう。これからここにしばらく、出来れば長い間お世話になる。