11.30.2008

空っぽの部屋


自宅から持ち出したのは、服、靴、本数冊、ripするためのCD三箱、CDプレーヤー、マックなど最低限必要なものだけ。大家さんの母屋の一室で十分だった。コッテージに入居するとなると、いろいろ必要になる。そこで考えた。出来るだけシンプルに生活スペースを作りたい。最初は何が必要だろうか。

入居する数日前から必要なもののリストを作り、優先性も考えた。ポリシーとしては:

必要なものしか買わない
「当面使うものだからまず適当なものを買って使う」ようなものも買わない
中国製は可能な限り買わない
素材が中国産であることも調べて判明すればそれも買わない

贅沢だな、と感じるのは大家さんが必要なものは何でも使わせてくれるので、買う前にまず何が必要なのかを定め、いろいろ調べて品を決めることが出来るような余裕があるということ。そうやってこの空っぽの部屋をカスタマイズしていけたらな、と。

大家さんには食費も払ってあって、夕食は一緒に食べるし、母屋にある食べ物や飲み水は勝手に使っていい。これも贅沢な話。

いろんな人の援助や協力のお陰で生きている。有り難いことです。

11.28.2008

コッテージライフ
















これが僕の新居。

木造二階建て。一階はキッチン(冷蔵庫完備)、フルバスルーム、小さなダイニングとこれまた小さなリビングスペース。床暖房完備。二階はロフトスタイルのワンルーム。床は竹材。四方にブラインド付きの窓があり、天井には四つのスカイライト。

独身生活にはぴったりだ。

ロケーションは浅くて広い谷間に広がるカリフォルニアレッドウッドの森の入り口。それでも町の中心まで車でわずか10分。敷地は東に面した山の斜面で、大家さんは山の頂上までの扇形の土地を持っている。西側に山があるため、日照時間は短い。

コッテージから20メートル離れたところに大家さんの母屋、別方向に20メートル離れてもう一棟の建物がある。コッテージの正面はリンゴの木、その先はちょっとした家庭菜園があり、有機農園として使われている。

海が近く、これも車で10分で海岸に出る。

サイレンの音や交通の騒音が少ない。海が近いのと森が近いおかげで空気は新鮮。星が素晴らしくきれいで、晴れた夜はロフトのスカイライトから明るい月光が射し、星を見ながら眠りにつく。鳥が多い。蜂鳥(ハミングバード)や青カケス、トビ、鷹を見る。見えないけど夜に鳴き声を聞く事でフクロウも近所にいることが分かる。時にはコヨーテの遠吠えがする。鹿はうようよいて、夜の運転中は要注意。蹄の音がコツコツと響くこともしばしばある。

通勤は悪名高い17号線で山越えしなければならない。幸い、僕が引っ越しを決心した直後に会社が社員専用のシャトルバスを運行し始め、プロの運転手に任せてiPhoneで音楽を聴きながらの通勤が出来るようになった。バスの社内にはWifiも完備しているから仕事もできる。停留所までは車で12、3分。そこから会社ビルまで35分から40分で行ける。医者や歯医者や個人的な買い物や友達に会う時やショーに行くときは自分で運転する。シャトルバスに乗るには朝七時起床が必要となった。きつかったけど何とか慣れた。おかげで早寝早起きの習慣が出来つつある。

なんとまあ恵まれた環境だろう。これからここにしばらく、出来れば長い間お世話になる。