こちらで市場のトレンドを探る上で基本となるのはSingle Family Home、つまり一家庭が住むための単独家屋である。自分が住むカマボコ形式の家屋、タウンハウスやマンション/コンドミニアムは、ニューヨークシティーなど大都市内の特別な環境の他は重要視されないのが普通だ。今までもサンフランシスコ市内の一軒家は「一軒一億円」の定番レートを下らないどころか一軒屋は一億円では全く足りなくなってきている。パロアルト、マウンテンヴューなどサンフランシスコ湾の南側一帯、シリコンバレーでも一軒一億円は普通だ。
サブプライムローン問題は手軽に、簡単にローンを組む事が出来るよう細工された事が制度の弱点となったため、現在のローン受付の審査は厳しいものとなっている。買値の40%以上が頭金として必要となる。これはさすがにバブルではないか、と感じるのはそのような高価な不動産物件をローンを必要としないキャッシュ買いで片付けてしまうバイヤーが多いと聞く事頻繁だからだ。つまり一億の家をそのまま一億払って自分の持ち物にしてしまう人が増えているのだ。
どんな人がそんな家をそんな買い方で買っているのか?普通の人、普通の家族である。その背景にはシリコンバレーがある。単純に一億円の家をキャッシュで買える人たちの数が多いのである。膨大な資本、株マネー、ベンチャー投資などが循環するという土地柄である事、シリコンバレーでは共稼ぎでしかも夫婦二人ともそこそこの年棒を貰っている家庭が非常に多い事、さらに昨今のシリコンバレーの景気自体が上向きである事、中国バブル崩壊避難対策のため中国の新興富裕層によって注入される保身的投資が大きい事などが挙げられる。
どんな人がそんな家をそんな買い方で買っているのか?普通の人、普通の家族である。その背景にはシリコンバレーがある。単純に一億円の家をキャッシュで買える人たちの数が多いのである。膨大な資本、株マネー、ベンチャー投資などが循環するという土地柄である事、シリコンバレーでは共稼ぎでしかも夫婦二人ともそこそこの年棒を貰っている家庭が非常に多い事、さらに昨今のシリコンバレーの景気自体が上向きである事、中国バブル崩壊避難対策のため中国の新興富裕層によって注入される保身的投資が大きい事などが挙げられる。
このようなサンフランシスコ周辺の不動産の高騰も、アメリカでもっとも高いと言われるニューヨークシティーには及ばず、現在もアメリカで2番目に高い地域である事に変化は無い。しかし賃貸物件市場となると、どうやらサンフランシスコ市はニューヨークシティーを凌ぐアメリカでもっとも高い街となったようだ。
ではサンフランシスコ市内のアパートはどれほどの家賃で住めるのか?現在、敷地内/屋内では洗濯も出来ず、洗濯物をバッグに詰めて最寄りのコインランドリーへ行かなければならず、自分の車を常に駐車出来る指定駐車場が無いため毎日違った場所で路上駐車を強いられるような1LDKのアパートで3500ドル、約35万円だと言われている。部屋の中や敷地内での洗濯や駐車場が無い上、所在地の周辺の治安が良いとは必ずしも言えないような環境である。FacebookやTwitterなどの本社があり、ベンチャー企業も急増中で、大手企業も大勢のスタッフを擁するオフィスを構えるトレンドが高まっている今のサンフランシスコでは、そんな条件でも空き部屋が出ると入居希望者が大勢殺到する。
先日、アパートを探している友人から聞いた話によると、他の入居希望者たちを抑えて大家の承認を得るため、向こう一年間の家賃をその場で小切手を切って払うから住まわせろという威丈高な態度で入居を決める若い世代も多い。そのレートで一年分の家賃というと約400万円相当である。それを小切手一枚で片付けるというのも豪気な話だ。
自分の家のローンは毎月約8万円である。月35万円の家賃など払えるわけが無い。そういう見方をすればサンフランシスコ市内の若いプロフェッショナルたちがどれほどの給料を稼ぎ、どのようにして高額な家賃を払っているのかなど想像も理解も出来ない。
サンフランシスコ市内での家賃高騰は、当然の事ながら市外の賃貸市場に影響を与えている。自分が住むサンノゼの家賃はサンフランシスコほどではないにしても、1LDKや2LDKが月20万円を下らないのは当然だ。そしてサンフランシスコ市内の状況が飛び火してこの周辺でも家賃の高騰が目立ってきている。
このトレンドは明らかにバブルであり、現時点ではそれが弾ける様子はない。個人的にはこれがいつまでも続くとは思えないのだが、このバブルが弾ける兆候も可能性がある理由も見当たらない限り、少なくとも半年から1年は右上がりに継続すると見るしかない。いつものように、バブルは海面下からいきなり現れて世間を騒がせ、結局のところ多くの人々を苦しめることになるのだが、それがいつどのような形で現れるのかは素人の自分には見えていない。
先日、アパートを探している友人から聞いた話によると、他の入居希望者たちを抑えて大家の承認を得るため、向こう一年間の家賃をその場で小切手を切って払うから住まわせろという威丈高な態度で入居を決める若い世代も多い。そのレートで一年分の家賃というと約400万円相当である。それを小切手一枚で片付けるというのも豪気な話だ。
自分の家のローンは毎月約8万円である。月35万円の家賃など払えるわけが無い。そういう見方をすればサンフランシスコ市内の若いプロフェッショナルたちがどれほどの給料を稼ぎ、どのようにして高額な家賃を払っているのかなど想像も理解も出来ない。
サンフランシスコ市内での家賃高騰は、当然の事ながら市外の賃貸市場に影響を与えている。自分が住むサンノゼの家賃はサンフランシスコほどではないにしても、1LDKや2LDKが月20万円を下らないのは当然だ。そしてサンフランシスコ市内の状況が飛び火してこの周辺でも家賃の高騰が目立ってきている。
このトレンドは明らかにバブルであり、現時点ではそれが弾ける様子はない。個人的にはこれがいつまでも続くとは思えないのだが、このバブルが弾ける兆候も可能性がある理由も見当たらない限り、少なくとも半年から1年は右上がりに継続すると見るしかない。いつものように、バブルは海面下からいきなり現れて世間を騒がせ、結局のところ多くの人々を苦しめることになるのだが、それがいつどのような形で現れるのかは素人の自分には見えていない。